ヒプロメロースはメチルセルロースプロピレングリコールエーテルであり、ヒドロキシプロピル基とメチル基がエーテル結合とセルロースの無水グルコース環によって結合しています。白色から灰白色のセルロース粉末または顆粒で、メチルセルロースに似ており、冷水に溶け、温水に溶けません。有機溶媒に対する溶解性は水に対する溶解性よりも優れており、無水メタノールやエタノール、塩素化炭化水素、ケトンなどの有機溶媒に溶解できます。水に溶け、その水溶液は界面活性があり、乾燥後にフィルムを形成し、加熱および冷却後に、ゾルからゲルへの可逆的な変換を受けます。冷たい飲み物では単独で使用できますが、他の乳化剤、安定剤と一緒に使用することもできます。冷たい飲み物の最大量は1％です。近年では、石油化学、製紙、皮革、繊維印刷・染色、医薬品、食品、化粧品などの分野で、分散剤、増粘剤、接着剤、賦形剤、カプセル、耐油コーティング剤、充填剤として広く使用されています。

製品特性

（１）性状：本品は白色またはわずかに黄色の粉末であり、無臭、無味、無毒である。

（２）水溶性および増粘性：本品は冷水に溶解して透明で粘性のある溶液を形成できる。

（３）有機溶媒への溶解性：疎水性メトキシルを一定量含んでいるため、一部の有機溶媒に溶解するだけでなく、水や有機溶媒の混合物にも溶解します。

（4）耐塩性：本製品は非イオン性かつ非ポリマー電解質であるため、水溶液中の金属塩や有機電解質に対して比較的安定しています。

（５）界面活性：本品の水溶液は界面活性を有し、乳化、コロイド保護、相対的安定性を発揮する。

（6）熱ゲル化：水溶液はある温度以上に加熱されると不透明になり、沈殿物が形成され、溶液の粘度が失われます。しかし、冷却すると元の溶液に戻ります。凝縮と沈殿が起こる温度は、製品の種類、溶液の濃度、加熱速度によって異なります。

（7）灰分含有量が低い：本製品は非イオン性であるため、製造工程で熱水洗浄により効果的に精製することができ、灰分含有量が非常に低いです。

（８）Ｐｈ安定性：本品の水溶液の粘度はＰＨ３．０～１１．０の範囲で比較的安定している。

（９）保水性：本品は親水性であり、水溶液の粘度が高いため、モルタル、石膏、塗料等に添加して、高い保水性効果を維持させる製品に用いられる。

（10）形状保持性：他の水溶性ポリマーと比較して、本製品の水溶液は特殊な粘弾性特性を有しており、添加することで押し出し成形されたセラミック製品などの形状保持性を向上させることができる。

（11）潤滑性：本品を添加すると、押出成形セラミック製品やセメント製品の摩擦係数が低下し、潤滑性が向上します。

（12）フィルム形成：この製品は、強くて柔軟性があり、透明なシートを製造でき、耐油性と耐エステル性に優れています。